【2021年夏ドラマをデータで語る!】
ドラマ好き社員による初回放送分析座談会

掲載日:2021年8月4日

2021年夏ドラマもいよいよ佳境。コロナの影響もあって放映スタート時期もまちまちですが、多くの作品が5話、6話へと突入しています。

視聴率が2020年3月から個人視聴率を導入し、テレビの現場では世帯視聴率よりも重視されるようになってきています。とはいえ、「ネットニュースに出てくる、視聴率データってどう読み解けばいいの?」「本当に世帯視聴率の悪さって、番組が見られていないことになるの?」と疑問に思う方もいるのでは。

そこで、普段、テレビにまつわるデータを扱うTVISION INSIGHTS随一のドラマフリークが集結!

2021年夏ドラマをテーマに、「<真夏の>ドラマをデータで読み解く座談会」を決行。その番組を3秒以上注視した人の含まれる率を表すアテンション含有率を題材に、「ドラマのほんとうの見られ方」を分析してみました!

参加者プロフィール
岩男

営業

TVISION INSIGHTSのトップセールス。忙しいはずなのに「いつそんなに見ているの?」というくらいのドラマフリーク。Netflix作品にも精通。

西山

カスタマーサクセス

カスタマーサクセスとして製品導入後の顧客に対して伴走支援を行っている。日ごろからアテンション含有率や番組ランキングなどのデータ抽出を業務としている。

営業

入社2カ月半のフレッシュなメンバー。データに対するユーザー目線の反応が新鮮だ。ほぼ全作品見ているのでは、というほどあらゆる作品をチェックするドラマオタク。

佐野

広報

TVISION INSIGHTSの広報担当。自身も生粋のドラマ好きで、とくに韓流作品にハマっている。イチ押しは『スタートアップ』『ピノキオ』『椿の花咲く頃』など。

石川

司会 エディター

9歳のときある刑事ドラマにハマったことがきっかけでドラマオタクの道へ。大学ではテレビドラマ研究を専攻し、いまはIT、マーケティング、作品分析と三方向からドラマを読み解くことをライフワークとしている。『おかえりモネ』の菅波先生沼にハマり中。

今回分析に使った指標:アテンション含有率

※7月近辺で第1回目のドラマ放送があった23作品を対象に集計
※ランキングは、2021年7月16日時点の速報値

目次

「次はどうなるんだろう?」 展開を予想させる緊迫感が視聴者をひきつける

──それでは、さっそく「個人全体」のアテンション含有率、見ていきましょうか!

佐野:1位に『ガル学。~ガールズガーデン』が入っているんですよ……!

──『ガル学』って、アニメの実写版ですか?

佐野:そうです。ティーンのアイドルに加えて、EXILE TETSUYAさんや筧美和子さんも出ていますね。時間帯的に17:55~なので、リモートワークに疲れたビジネスパーソンがひと息つきたくて見ているのかなーと。

── ニュースや情報番組をたくさん放映している時間帯なのに、26.4%の人がテレビの前で釘付けになっているのはすごいです!

佐野:リモートも影響しているのかも知れません。せわしないリモート環境の中で定時後のささやかな楽しみになっているのかも知れないですね…!

西山:これ、日々データを見ていて思うんですけど、一般的な視聴率や世帯視聴率が低いからって、視聴者に見られていないわけじゃないんですよ。視聴率が低くてもコアなファンがしっかり見ていたり、内容に魅力があったりすれば、番組の内容は伝わるし、視聴者は見ているんですよね。

だから、『ガル学。』のランクインはけっこう大事かも知れません。

順位ドラマタイトル放送局曜日初回
放送日
放送開始
時間
アテンション
含有率
視聴率
1ガル学。〜ガールズガーデン〜テレビ東京2021/7/717:5526.30.4
2ナイト・ドクターフジテレビ2021/6/2121:0022.68.6
3日曜劇場
「TOKYOMER〜走る緊急救命室〜」
TBS2021/7/421:0022.211
4緊急取調室テレビ朝日2021/7/821:00227.9
5刑事7人テレビ朝日 2021/7/721:0019.96.8
6彼女はキレイだったフジテレビ 2021/7/621:0019.36.4
7ボイス2・110緊急指令室日本テレビ2021/7/1022:0019.27.6
8ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜日本テレビ 2021/7/722:0017.79
9IP〜サイバー捜査班初回
2時間スペシャル
テレビ朝日 2021/7/120:0016.76.3
10火曜ドラマ
「プロミス・シンデレラ」
TBS2021/7/1322:0015.87.1

──続いて2位が月9の『ナイト・ドクター』。これは、安定の医療モノといった感じがしますが。

佐野:これはF1で8位、F2で1位、F3で3位とどの年齢層でもランキングの上位に入っていますね。

西山:個人的には、放映スタート時期が早かったことも上位に入っている要因の一つなんじゃないかと思うんですよね。前クールのドラマが終わってしまい。それほど他の番組がなかった6/20にはじまっているんですよ。最初から注目度が高かったのではないかと。

── 6/20放映スタートとは早いですね~~。とくに前クールは『大豆田とわ子と3人の夫』や『コントがはじまる』『リコカツ』『着飾る恋には理由があって』『ドラゴン桜』と豊作だったじゃないですか。ドラマロスだった視聴者が、いち早くはじまった『ナイト・ドクター』へ集まった可能性がありますよね。

フジテレビ×医療、の安心感もあるかもしれないですね! 『ドクターヘリ』や『医療』など、フジテレビがつくる医療ドラマのワクワク感が期待の高さとして数値に出た可能性もありそうです。

佐野:朝ドラに出ていた波瑠さんの演技力もありそうですよね。

──田中圭さん、岸優太さん(King & Prince)、北村匠海さん人気も大きそうですよね。

:ただ、同じ日に配属された5人とはいえ、年齢のかけ離れたメンバーがため口で話すことに違和感を覚えた視聴者も多かったみたいですね。

西山:Twitterで話題になっちゃっていましたね(苦笑)

:この話題化が最終回に、アテンション含有率の数値としてどう跳ね返ってくるのか気になります。

──医療モノって、緊迫した手術シーンとか、事故のシーンなどが多い印象ですが、そこでアテンション含有率って変わったりしますか?

西山:毎分のアテンション含有率を見てみると、視聴者の心情をひきこむシーンのアテンション含有率が高くなっていますね。大きな手術のシーンや負傷者の救助、それから「救急で患者を受け入れるかどうか」という次がどうなるかわからないところでアテンション含有率が上がっています。

「ナイトドクター」の毎分でのアテンション含有率の推移

:それでいうと、『TOKYO MER』も爆発のシーンや大規模な火事などのシーンが、視聴者のアテンションを引きつけている可能性が高そうですね。こうした大きな事故の際、チームワークで負傷者を助けにいく、そして助かるまでの緊迫感が3秒以上のアテンションにつながっている可能性もあります。

西山:ただ、実際のデータを見てみるとそうでもないんですよ。派手なアクションや事故、炎上、救急車やパトカーの音などで反射的な注視を引きつけるシーンは、番組全体のアテンション含有率グラフにはあまり入ってきていません。

どちらかというと、次の展開を予想させたり、登場人物の身に危機が迫っていることを予感させたりするような、ストーリーの重要な部分でアテンション含有率が高くなっていますね。

──突入のシーンや被害者が助かるシーンなどでアテンション含有率が高まっているわけではないんですね。

西山:そうですね。「次どうなるんだろう」という、いわゆる「目が離せないシーン」でまさにアテンション含有率が高まっていると思います。

──なるほど! そして個人全体のランキングに戻ると、今回ランキング中7番組が刑事または医療ドラマですね。

佐野:4位の『緊急取調室』、面白かったですよね! どの年齢層でもランクインしています。

:ずっと見てます!  毎回チームの解散危機をむかえては免れて。を繰り返しており、今回はついに解散!?(笑)。今シーズンは他にも『刑事7人』『ボイス2 ・110緊急司令室』などたくさんの刑事ドラマがありますが、突出してよく見られていましたね。

佐野:これ、F3層に人気というデータが出ていますが、年齢に関係なく見ちゃいますよね…!

「緊急取調室」 の毎分でのアテンション含有率の推移

──こちらも、突入シーンや被害者が救出されたシーンが必ずしもアテンション含有率が高いわけではないんですね。天海祐希さん×刑事ドラマ、テレビ朝日のストーリーテリングのパターナリズム、それからハイジャックなど刺激の強い設定という3つがそろっていたのは良いですよね。このテレビ朝日の「パターン化」は安心感というか、ぜったいに外さないという確信めいたものを感じますよね。

佐野:これまでのTVISIONのデータではテレビ朝日の刑事ドラマって、F3、M3層に人気だったんです。『相棒』や『科捜研の女』それから『特捜9』とか。

でもこのドラマはどの年齢層にもウケているし、やっぱり見たらハマってしまいました。

:個人全体で9位の『IP~サイバー捜査官班』も刑事ドラマです。主演が佐々木蔵之介さんで。福原遥さんがその娘かも知れない、という設定なんですが、とにかく蔵之介さんがかっこよくて(笑)!

──いやぁ~~かっこいいですよね! 長年の佐々木蔵之介さんファンですが、去年の『知らなくていいコト』以来、さらに好きになりました。

佐野:佐々木蔵之介さん見たさに、女性視聴者のアテンション含有率が高まっているという見方もできるかも知れません。個人全体では9位ですが、男性、女性どちらのランキングにも入っているのと、F3にも入っていますね。

F1層のランキング中5作品が恋愛ドラマ

佐野:今クール、恋愛ドラマがすごい少ないんですよ! にもかかわらず、F1層のランキングはその半分が恋愛ドラマなんです……!

順位ドラマタイトル放送局曜日初回放送日アテンション
含有率
視聴率
1彼女はキレイだったフジテレビ2021/7/627.5 6.4
2ボクの殺意が恋をした日本テレビ2021/7/425.8 4.9
3サレタガワのブルーTBS2021/7/1325.7 0.9
4ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜日本テレビ2021/7/721.9 9.0
5火曜ドラマ「プロミス・シンデレラ」TBS2021/7/1315.9 7.1
6ボイス2・110緊急指令室日本テレビ2021/7/1014.4 7.6
7金曜ドラマ「#家族募集します」TBS2021/7/913.2 6.8
8ナイト・ドクターフジテレビ2021/6/2111.0 8.6
9刑事7人テレビ朝日2021/7/78.6 6.8
10<木曜劇場>推しの王子様フジテレビ2021/7/158.3 5.9
F1層(女性20~34歳)の、アテンション含有率ランキング

岩男:『サレタガワノブルー』は深夜1:43~の放映なのにアテンション含有率が25.7%なのすごいですね。

──主演の犬飼貴丈さんは『仮面ライダービルド』に出演していたし、ドラマに出演するとSNSが盛り上がる印象もあります。ファンが確実にウォッチしているのではないかと思います。

岩男:お相手役の堀未央奈さんも元乃木坂46の方で、最近出演作が相次いでいる方ですね。でも、このキャストで不倫モノで……というと、深夜にF1層が見たくなるのもわかります。

佐野:『プロミスシンデレラ』もF1層で5位ですね。

:原作マンガの根強いファンが多いように感じられたので、必然的に女性ファンが多くなるのかも知れません。

──個人全体で6位、F1では1位に入っている『彼女はキレイだった』はどうですか?

岩男:どうしても、韓国製作の原作の方が好きで。なかなか入り込めなかったですね。やっぱり、韓流ドラマは日常とはまったく違う世界の話、起こり得ない非日常感に感情移入するのかも知れないですね。日本で制作するなら、もっと異世界感があった方がいいかも知れないです(苦笑)。

荒:同感ですね~。なんだか、引き込まれるというほどにはならなかったです。原作の圧倒的なファンタジー感をもっと味わいたかったですね(笑)。

佐野:こちらは刑事ドラマのカテゴリに入りますが、戸田恵梨香さんと永野芽郁さんがバディを組む『ハコヅメ〜たたかう!交番女子~』はあまり高い数値にならなかったですね。

西山:これもマンガ原作でしたっけ?

:そうです、『モーニング』に掲載されていて累計230万部突破の人気作です。

──マンガの人気は根強いですよね。キャスティングも最高です。戸田恵梨香さん、永野芽郁さん、三浦翔平さんときたら見ざるを得ない! という感じがします(笑)。

:そうなんですよ~~。「お仕事がんばるぞ!」という感じがほっこりするドラマですね。

佐野:女性の年齢層別ランキングに話題を移しましょうか。やっぱり、恋愛ドラマがたくさん入ってますよね。

:恋愛ドラマじゃないものは、ジャニーズ事務所の俳優さんたちが出演されているものが多いですね。『ボイス2』『#家族募集します』『ナイト・ドクター』の3作はそうです。

佐野:『#家族募集します』は、今クール唯一の、ハートフルなホームドラマです。

──いま、撮影お休み中ですけど仲野太賀さん、重岡大毅さん、金子大地さん、岸井ゆきのさんと演技派ぞろいですね。

西山:1話の冒頭で、山本美月さん演じる、重岡大毅さんの妻が亡くなったのが驚きで。
荒:1話、2話と放映されたところなんですけど、どちらも泣けて。回を追うごとにアテンション含有率が上がっていきそうだなと思って見ています。

F2層は週末深夜にサウナ、グルメドラマで心を緩めて整える

岩男:あ、F2を見てみると2位に『サ道2021』が入ってる! 嬉しい~~!  私、イチ押しです……話題になってますよね!

順位ドラマタイトル放送局曜日初回放送日アテンション
含有率
視聴率
1ナイト・ドクターフジテレビ2021/6/2133.9 8.6
2サ道2021テレビ東京2021/7/931.7 2.2
3彼女はキレイだったフジテレビ2021/7/628.7 6.4
4緊急取調室テレビ朝日2021/7/827.8 7.9
5日曜劇場「TOKYOMER〜走る緊急救命室〜」TBS2021/7/424.8 11.0
6孤独のグルメSeason9テレビ東京2021/7/924.0 3.8
7ガル学。〜ガールズガーデン〜テレビ東京2021/7/720.9 0.4
8刑事7人テレビ朝日2021/7/720.4 6.8
9火曜ドラマ「プロミス・シンデレラ」TBS2021/7/1318.0 7.1
10<木曜劇場>推しの王子様フジテレビ2021/7/1517.0 5.9
F2層(女性35~49歳) の、アテンション含有率ランキング

:これって、金曜0:56って深夜ですけど金曜日の夜ですか?

岩男:そうです。テレビ業界では、「金曜0:52」って書いてあったら、金曜日の24:52のこと、つまり明けて土曜日の0:52のことを指します。あ、『孤独のグルメ Season9』も金曜日の深夜という扱いです。

:やっぱり、金曜日の深夜のドラマはサウナとか、グルメとか、五感を刺激するものがよく見られる傾向にあるんですかね。

佐野:1週間の終わりだもんね~~!

岩男:女性が見るイメージがなかったので、『サ道2021』がF2で2位に入っているのは意外でした。私のように根っから好きっていうコアなファンが真剣に見ているんじゃないかと、仲間意識を持ってデータを見ました(笑)。

──きっとそうですよね。どちらの番組も、一般的な視聴率としては時間帯の関係もあってそれほど高くないので、コアなファンや内容の魅力で視聴者の目を離さない番組づくりができているということですね。ちなみにこれは前作の『サ道』と同じキャストでしたよね?

岩男:そうです。サウナの話なんで、基本キャストが上半身脱いだ状態なんですよ。だから、そこにひかれて、というのはあると思います。

一同:ありますね~~(納得)。

──俳優としてドラマに出ている原田泰造さん、すごく好きです(笑)

岩男:わかります!

佐野:もう、分析っていうかただ「趣味のダダ漏れ会」になってるじゃないですか(笑)。

岩男:でもF2のランキングは、F1に比べるときれいにバラけた感じがしますね。偏りなくバランスないというか。

F3層はテレ朝・刑事モノの王道パターンと大河・朝ドラ俳優が好き

順位ドラマタイトル放送局曜日初回放送日アテンション
含有率
視聴率
1緊急取調室テレビ朝日2021/7/854.6 7.9
2刑事7人テレビ朝日2021/7/747.4 6.8
3ナイト・ドクターフジテレビ2021/6/2144.2 8.6
4日曜劇場「TOKYOMER〜走る緊急救命室〜」TBS2021/7/442.1 11.0
5火曜ドラマ「プロミス・シンデレラ」TBS2021/7/1340.1 7.1
6IP〜サイバー捜査班初回2時間スペシャルテレビ朝日2021/7/137.2 6.3
7ボイス2・110緊急指令室日本テレビ2021/7/1034.0 7.6
8金曜ドラマ「#家族募集します」TBS2021/7/932.7 6.8
9彼女はキレイだったフジテレビ2021/7/632.6 6.4
10ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜日本テレビ2021/7/732.3 9.0
F3層(女性50歳~) の、アテンション含有率ランキング

岩男:一方でF3ぐらいになると、急に不倫ドラマがランキングに入ってこなくなりますね!

一同:ほんとだ……!

:もう、家庭を持って落ち着いちゃって「不倫とかもういいわ」ってなるんですかね……! F2では結構はいってくるのに! だっていま3本も放送しているのに、F3だと1本も入ってない……!

──というかF3層のランキングはもはや刑事ドラマと医療ドラマとハートフルのみですね……でも気持ちはわかるなぁ……。恋愛ドラマはちょっと現実味がないというか、ちょっと疲れちゃうというか(苦笑)。

:やはりF3層のランキングには、見事にF3層の好きな俳優さんが出ているドラマが入ってきているんですよね。『緊急取調室』は天海祐希さん、『刑事7人』は東山紀之さん、『ナイト・ドクター』は沢村一樹さん。『TOKYO MER』は鈴木亮平さん。『ボイス2・』は唐沢寿明さん。

──朝ドラや大河、あるいは帯の情報番組、時代劇に出ている俳優さんたちですね……! このランキングに食い込んでいる『プロミス・シンデレラ』『彼女はキレイだった』『ハコヅメ』も、ヒロインがいずれも朝ドラ・大河女優です。

佐野:二階堂ふみさん、小芝風花さん、永野芽郁さん3人とも朝ドラに出ていましたよね。今回は初回視聴率を対象にしたので入ってきませんでしたが、朝ドラや大河はMF3層に根強い人気ですもんね……!

──それとF3層はやはりテレビ朝日が強いなという気がします。1位、2位、6位がテレビ朝日ですよ。日中も『科捜研の女』や『相棒』の再放送を見ているし、古くは藤田まことさんの「はぐれ刑事シリーズ」を見ていたような層。彼らからすると、わかりやすい敵・犯人がいて、ストーリーの前半で事件が起こって、中ほどで謎が深まり、ラスト10分で心地よく勧善懲悪というか劇的に犯人が逮捕される、そういうテレビ朝日の刑事ドラマにある「わかりやすい」パターナリズムは、日本のドラママーケティングにおいて重要な美学であり、重要なメソッドですよね。

それに加えて、刑事一人ひとりの背景にドラマがあって、刑事たちの群像劇で、犯人側にもドラマがあったり、時代を背負っていたりするような。

もう何十年と「はぐれ刑事シリーズ」や『相棒』あるいは医療まで広げれば『ドクターX』で蓄積してきたパターナリズムを、新シリーズが始まるときも忠実に踏襲している、それがF3層にバチッとハマっているという印象があります。

佐野:テレビ朝日のドラマは他の属性のランキングでこれほど入ってこないですよね!

:やっぱり私たちもうっかりすると、再放送見てしまいますもんね……。

西山:それだけ長年の積み重ねがあるということですね。

岩男:5人でデータを読み解くと、今までとは違った視点でドラマを見られますね。

──今後も、データ起点でドラマを読み解いていきたいですね!

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