長寿番組がいくつも終了していく中、30周年を迎えた『オールスター感謝祭』は視聴者にどのように見られていた?

掲載日:2021年10月20日

長寿番組がいくつも終了していく中、30周年を迎えた『オールスター感謝祭』は視聴者にどのように見られていた?

分析した人

大学生アナリスト 黒崎

テレビが大好きなTVISION INSIGHTSのインターン生。データでテレビをもっと深く知りたい!

今回分析に使った指標:アテンション含有率

  『オールスター感謝祭』は1991年10月5日の秋より毎年、番組改編期である春と秋の年2回、土曜日18:30 – 23:48 にTBSテレビ系列で生放送されている、クイズ形式のバラエティ番組です。2021年10月9日の放送で30周年を迎えたこの番組は、視聴者にどのように見られているのでしょうか。

  筆者は幼いころからこの番組に慣れ親しんでおり、定番企画については未だに同世代の中で話題に上がることもあります。多くの長寿番組が終了していく中、『オールスター感謝祭』という番組の全体の視聴傾向や、若い世代の視聴者が見ているのかが気になったので、TVISION独自の視聴態勢データを基に分析してみました。

一番注目されていたシーンは番組名物「ミニマラソン30周年記念レース」のゴールシーン。しかし後半は・・・

 上の折れ線グラフは、個人全体の世帯視聴率とアテンション含有率を並べたものです。アテンション含有率とは、その番組を見ている人の中で視聴者がどれくらいの割合でテレビを見ていたかがわかるものです。(左軸が世帯視聴率、右軸がアテンション含有軸の目盛りです)

 番組で最も視聴者に注目されたのは、21時25分あたり(★マーク)でした。番組の名物となっている「ミニマラソン30周年記念レース」のゴールシーンで、アテンション含有率は27.7%にものぼりました。藤光謙司さんと佐藤悠基さんのデットヒートの末、藤光謙司さんが見事勝利し、100万円の賞金を獲得しました。ゴールに差し掛かると実況の盛り上がりやBGMの変化などで、注目を獲得したのではないでしょうか。

 番組後半は世帯視聴率は上昇していますが、アテンション含有率は低下していることが見て取れます。『オールスター感謝祭』のファンは最初から見ており、後半はながら見している、という実際の視聴の様子が顕わになる結果となりました。

若年層はどのように見ていていたのか

 それではこの長者番組は、若い世代にどのように見られていたのでしょうか。Teen層(男女13-19歳)とMF1層(男女20-34歳)の視聴の様子を比較しました。このグラフを見ると、長年ファンを獲得している『オールスター感謝祭』も、やはり若年層を注目させ続けるのは難しかったとみえます。

 番組の序盤では、若手芸人などが多く企画に参加する場面があり、Teen層の高いアテンション含有率を獲得しています。その中で最もアテンション含有率を獲得したシーンは清野菜名さん、坂口健太郎さん出演の秋ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』の宣伝シーンでした。
 しかしTeen層のアテンション含有率は、番組後半には下降傾向となりました。5時間超という長時間にわたるクイズ形式での番組構成や、後半に多かった定番企画が定着していないことが考えられます。反対に、MF1は中盤に上昇した場面があり、その中で注目されたのは「ミニマラソン30周年記念レース」の序盤のシーンでした。長年「オールスター感謝祭」に慣れ親しんだ視聴者たちは、定番企画への注目が高いことがわかります。

おわりに

 この記事では、30周年を迎えた『オールスター感謝祭』についての視聴の様子をまとめてみました。今年の秋も、長い期間放送されていた番組が終了し、新しい番組が始まっています。そういったいろいろな番組にも着目して、分析していきたいと思います。

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