テレビCMにおけるフリークエンシーとは?認知度との関係や推計方法、最適な出稿量を導き出すヒントも紹介

テレビCMは、頻繁に見かけるものほど視聴者の印象に残ると考えられる一方、接触回数が多すぎることによるマイナスイメージや、効率の低下により、余分なコストが発生することも懸念されます。

そこで今回こちらの記事では、テレビCMにおける「フリークエンシー」について、詳しく解説します。

テレビCMの出稿量と認知度の関係や最適な出稿量、フリークエンシーの推計方法などに触れていますので、テレビCMの最適な出稿量を導き出す参考にご覧下さい。

目次

テレビCMの「フリークエンシー」に関する基礎知識

はじめにテレビCMのフリークエンシーに関する基礎知識から見ていきましょう。テレビCMにおけるフリークエンシーの意味、GRPやリーチとの違い、フリークエンシーの平均値などを解説していきます。

テレビCMにおける「フリークエンシー」とは?

テレビCMにおけるフリークエンシーとは、テレビCMが視聴者に到達する頻度を表しています。

別の表現をすると、世帯あたりの平均視聴回数(接触回数)となります。テレビCMを放映した回数ではなく、放映したテレビCMを実際に視聴者が視聴した回数なので、「放映回数=フリークエンシー」とはなりません。

そもそもフリークエンシーは、WEB広告においてよく使われている指標の一つです。WEB広告を配信した場合のユーザー1人あたりの広告接触頻度を示しています。

WEB広告の場合、明確にフリークエンシーの数値を測ることが可能ですが、テレビCMにおけるフリークエンシーは、視聴率やリーチを基に推計されるのが一般的となっています。

参考:「GRP」との違い

GRPは、テレビCMの効果を測る際によく用いられる指標の一つで、延べ視聴率のことを指します。

特定の地域における世帯視聴率の合計がGRPです。テレビCMがどの程度露出できたかを把握する指標としてGRPが利用されるケースが多く、フリークエンシーは、テレビCMが視聴者に実際に何回視聴されたかを把握する指標として利用されます。

参考:「リーチ」との違い

テレビCMにおけるリーチは、放映したCMを一回以上視聴した世帯(または人)の割合を示す指標です。

あくまでも視聴した割合を示すものであり、テレビCMの平均視聴回数を示すフリークエンシーとは異なります。

テレビCMにおける「フリークエンシー」の平均値

テレビCMにおけるフリークエンシーの平均値は、およそ3回から5回と言われています。広告業界やテレビ業界で一般的となっている考え方です。

しかし、この3回から5回という回数が、必ずどのテレビCMにも最適であるとは言えません。

なぜなら、最適なフリークエンシーはテレビCMの効果をもっとも高く発揮できる回数であり、放映するタイミングやクリエイティブ次第で最適な回数は大きく変化するからです。

テレビCMにおける最適なフリークエンシーは、CMごとに異なるということを理解しておきましょう。

テレビCMにおける「フリークエンシー」の重要性

テレビCMにおけるフリークエンシーの重要性について、見ていきましょう。なぜフリークエンシーをチェックするべきなのか、チェックするメリットなどを解説していきます。

1:テレビCMの効果検証の指標に活用できる

テレビCMのフリークエンシーは、テレビCMの効果検証の指標として活用できます。GRPもテレビCMの効果を示す指標として利用されますが、GRPはあくまで延べ視聴率であり、世帯や視聴者がCMに何回接触したかは把握できません。

フリークエンシーを活用すれば、視聴者が何回広告に接触すると効果を最大化できるのかといった事実が理解できます。

2:過度なCM放映を抑止できる

フリークエンシーによって、過度なCM放映を抑止することも可能です。テレビCMに限らず広告は、一般的に複数回接触することで、認知拡大や購買行動の増加が見込めます。

1回だけ広告に接触して商品について認知したり、購入されるということは希なケースなのです。

そのため、テレビCMは何度も放映される訳ですが、過度な放映をしても効果が上がらなかったり、過剰なCM放映に視聴者が嫌悪感を抱いてしまうこともあります。

過度なCM放映によってこうした事態を招かないよう、フリークエンシーをチェックすることが重要となります。

3:費用対効果を最大化できる

テレビCMのフリークエンシーを最適化できれば、費用対効果の最大化にもつながります。

具体的な回数はテレビCMごとに異なりますが、一定回数以上テレビCMと接触しても、その効果は大きく変らないということがわかっています。

仮に最適なフリークエンシーが3回だとした場合、フリークエンシーが5回になる出稿量でテレビCMを放映すると、2回分の放映料金が無駄になっていると言うことになります。

つまり、最適なフリークエンシーを把握できていれば、必要以上に出稿量を増やすことがなくCM放映料金を抑えられるため、費用対効果を最大化できるのです。

テレビCMにおけるフリークエンシーの理想値

テレビCMにおけるフリークエンシーの理想値について解説します。テレビCMのフリークエンシーに関する理論、フリークエンシーとCM認知率の関係、最適な出稿量を導き出す方法などを見ていきましょう。

フリークエンシーに関する一般的な理論:スリーヒッツセオリー

テレビCMのフリークエンシーを考える際の一般的な理論として、「スリーヒッツセオリー」があります。

スリーヒッツセオリーとは、広告業界における理論の一つで、広告の効果を最大化させるためには、3回の接触が必要というものです。

広告の接触回数は多すぎても少なすぎても効果は最大化されず、3回の接触が最適だということから、スリーヒッツセオリーと名付けられました。

テレビ業界においてもこのスリーヒッツセオリーは有名で、もともとはテレビCMの接触頻度に関する理論として生まれたという説もあります。

フリークエンシーとCM認知率の関係

フリークエンシーとCM認知率は、ある程度まで相関関係があると考えられています。上のグラフは一例ですが、有効フリークエンシーが一定の回数までは、CM認知率も比例して上昇します。

しかし、フリークエンシーがある程度の回数を超えると、それ以降CM認知率の上昇率も鈍くなります。

つまり、フリークエンシーを意識してテレビCMを放映する場合、フリークエンシーの下限と上限を見極めることが、重要なポイントと言えます。

有効フリークエンシーとは?

有効フリークエンシーとは、テレビCMの効果が認められるフリークエンシー回数を指します。

先ほどの例で言うと、グラフでは有効フリークエンシーは5回から8回の間と認識できます。

ちなみに1回から4回まではそれほどCM認知率に大きな変化がなく、5回目で大きく伸びていることから、5回目を「最低有効フリークエンシー」と言います。

一方、9回目以降はCM認知率の上昇が鈍化していることから、8回目を「最高有効フリークエンシー」と言います。

最適なCM出稿量を導き出すためのヒント:有効フリークエンシーの見つけ方

最適なCM出稿量、有効フリークエンシーは、CMごとに異なります。どのようなCMをどのタイミングで放映するかによって、視聴者の反応が変わるためです。

従って、最適なCM出稿量や有効フリークエンシーを見つけるには、ある程度の仮説を立ててテレビCMを放映しつつ、効果検証を行って最適な数値を導き出す必要があるのです。

テレビCMにおけるフリークエンシーの一般的な推計方法と問題点

テレビCMにおけるフリークエンシーの、一般的な推計方法と問題点について解説します。まずはフリークエンシーの推計方法、そしてその問題点について見ていきましょう。

フリークエンシーの一般的な推計方法

テレビCMのフリークエンシーを推計する方法は、主に2つあります。

方法1:ベータ・2項分布(BBD)モデル

一つ目の推計方法は、「ベータ・2項分布(BBD)モデル」です。ベータ・2項分布(BBD)モデルは、「CMの出稿本数」「平均接触率」「重複率」から、フリークエンシーを推計します。

ただし重複率の計算が課題となることが多く、目標GRPと広告の出稿パターン(出稿期間・出稿する放送局・出稿時間帯)を利用して計算するケースが多くなっています。

方法2:リーチとGRPから計算する

二つ目の推計方法は、リーチとGRPから計算する方法です。こちらの方法は、テレビCMのフリークエンシーを推計する一般的な方法となっています。

この推計方法は、以下の計算式によって導き出せます。

フリークエンシー=GRP÷リーチ

ただし、ここで利用するリーチについても、広告主が把握できないため、調査会社が調査した世帯リーチを基に、調査対象エリアのリーチを推計する形になります。

現状の推計方法の問題点

前章で解説した2つのフリークエンシーの算出方法は、どちらも「推計」であり、正確な数値ではありません。

推計による数値の精度がどの程度なのかも不明確です。そのため、推計によって導き出したフリークエンシーを基にテレビCMの出稿量を決めた場合、最高有効フリークエンシーを超える出稿量になる、あるいは最低有効フリークエンシーに満たない出稿量となってしまうリスクがあることを認識しておく必要があります。

効果的なテレビCM出稿量のヒントを得る具体的な方法

効果的なテレビCM出稿量のヒントを得る、具体的な方法を見てみましょう。今回こちらでは、3つの方法をピックアップしました。

効果的なテレビCM出稿量のヒントを得る方法まとめ

方法特徴こんな方にオススメ
Telescope効果的なテレビCM出稿量のヒントが得られるツール自社と競合の比較分析を行いたい方
タイムA-URシミュレータータイムCMのフリークエンシーがわかるツール事前にバイイングのシミュレーションを行いたい方
分析サービス精度の高い分析レポーティングサービス時間をかけずに詳細な分析をしたい方

効果的なテレビCMの出稿量のヒントを得る方法として、上記3つの方法を、この後詳しく解説していきます。

Telescopeは、主に出稿したテレビCMの効果測定や、競合との比較を行うことがメインとなるツールです。

次にタイムA-URシミュレーターは、費用対効果の高いCM枠のバイイングを行うための、シミュレーションが可能なツールです。

そして分析サービスは、自社でテレビCMの分析が難しい方のために、TVISION INSIGHTSが精度の高い分析を実施するサービスとなっています。

Telescope:効果的なテレビCM出稿量のヒントが得られるツール

Telescopeは、テレビCMの効果や競合の出稿状況を把握できるツールです。自社のテレビCMがどのように見られているか、業界内での自社のポジションなどを把握できます。

Telescopeはこんな方にオススメ

Telescopeは、自社のテレビCMの効果を正確に把握して、改善を行いたい方にオススメです。

Telescopeを利用すると、テレビCMのアテンションをベースにした競合の出稿量、CMランキング、出稿効率などさまざまな情報を手に入れることが可能です。

これらのデータを基に、自社のテレビCMの課題を洗い出し、効率良く改善を実施できます。

Telescopeを利用する3つのメリット

Telescopeを利用する主なメリットは、以下の3点です。CM出稿量の調整に課題を感じている方は、以下のメリットを参考に、Telescopeの利用をご検討ください。

1.自社と競合の出稿状況を把握できる

Telescopeは、自社と競合の出稿状況を把握できます。週間または月間で自社と競合の出稿量推移が閲覧できるため、他と比べて出稿量が多いのか少ないのかが明確にわかります。

さらに業界内でのシェア、自社のポジションも把握できます。

2.フリークエンシーの分析が可能

Telescopeを利用すると、フリークエンシーの分析も可能になります。一定期間のGRPの推移に対して、視聴者のアテンションの変化を見ることができるので、出稿量が増えたことによってアテンションが下がれば、最高有効フリークエンシーを超えていると判断できます。

また、出稿量が多いことによる摩耗なのか、それともクリエイティブの摩耗なのかを切り分けて分析も可能です。

3.バイイングを評価できる

Telescopeなら、CMを出稿した放送局や時間帯、番組がどれくらい見られていたのかを計測できます。

この計測を行うと、自社が出稿したCM枠のバイイングが正しかったのかどうかを評価できます。

もし、よりよいバイイングが可能であったと評価できた場合は、次回以降のバイイングの改善のヒントが得られます。

タイムA-URシミュレーター:タイムCMのフリークエンシーがわかるツール

タイムA-URシミュレーターは、タイムCMのフリークエンシーやユニークリーチに関する情報を得られるツールです。

出稿する番組を組み合わせて、ユニークリーチのシミュレーションも行えます。

タイムA-URシミュレーターはこんな方にオススメ

タイムA-URシミュレーターは、自社のターゲットとなる視聴者が多く集まる番組を簡単に見つけたい、ユニークリーチを最大化したいという方にオススメです。

ユニークリーチを伸ばすためにどの番組を追加すべきか、反対に効果の低い番組を外すことによる効果の変化がシミュレーションできます。

このシミュレーションを利用して、最適な番組の組み合わせを見つけることが可能です。

タイムA-URシミュレーターを利用する3つのメリット

タイムA-URシミュレーターを利用するメリットを3つ解説します。出稿するCM選定に課題を感じている方は、以下のメリットを参考にして、タイムA-URシミュレーターの利用をご検討ください。

1.番組を選択してコストやユニークリーチを計算できる

タイムA-URシミュレーターは、番組のコストを入力し、シミュレーションしたい番組を選択すると自動でトータルのコストや、ユニークリーチを算出できます。

また複数の番組を選択した場合、ユニークリーチを1%獲得するのに必要なコストも計算されるため、コスト効率の把握にも役立ちます。

2.ユニークリーチを増加させられる番組がわかる

タイムA-URシミュレーターを利用すると、ユニークリーチを最大化させられる番組の組み合わせが把握できます。

新たにCMを出稿する番組を選定する場面で、どの番組を追加するとどの程度ユニークリーチの増加が見込めるかを表示できるので、効率のよい番組追加が実施可能です。

3.費用対効果の高い番組選択が可能

費用対効果の高い番組選択ができる点も、タイムA-URシミュレーターを利用するメリットです。

CM出稿を予定している番組群の中から特定の番組を除外すると、どの程度ユニークリーチが減少するかを表示することができます。

この数値を基にコスト効率の悪い番組を除外すれば、全体の費用対効果を改善することが可能となります。

TVISION INSIGHTSの分析サービス:精度の高い分析レポーティングサービス

TVISION INSIGHTSでは、テレビCMの効果について、視聴質を中心としたレポーティングサービスを提供しております。

キャンペーン振り返り分析によるバイイングのレビュー、クリエイティブ分析による素材別レポートとマクロ分析、さらにKPI分析では視聴質との相関を検証し、KPI向上に寄与する指標を明らかにします。

TVISION INSIGHTSの分析サービスはこんな方にオススメ

TVISION INSIGHTSの分析サービスは、テレビCMの効果測定や分析を自社で実施するのが難しい方、実施する時間が確保できない方におすすめです。

TVISION INSIGHTSの分析サービスでは、単なるレポーティングだけではなく、自社のバイイングやクリエイティブを改善するための情報を得ることができます。

すべての分析をTVISION INSIGHTSが行うため、実施に必要なリソースの心配をする必要もありません。

TVISION INSIGHTSの分析サービスを利用する3つのメリット

TVISION INSIGHTSの分析サービスを利用する、3つのメリットを紹介します。フリークエンシーも含め、テレビCMの分析を精度高く実施したい場合には、以下のメリットを参考にTVISION INSIGHTSの分析サービスの利用をご検討ください。

1.効果的なバイイングができていたかわかる

TVISION INSIGHTSの分析サービスではキャンペーンの振り返りとして、「視聴質の診断」「タイム・スポット別評価」「レコメンデーション」を提供します。

視聴質を基にしたレビューによって、効果的なバイイングであったかどうかを判断できます。

2.クリエイティブが視聴者に刺さるものだったかわかる

TVISION INSIGHTSの分析サービスの一つに、クリエイティブの素材別レポートがあります。

この素材別レポートによって、CM素材毎の視聴質を知ることが可能です。素材毎の視聴質がわかれば、ターゲットにもっとも刺さった素材、ターゲットに刺さらなかった素材を把握して、今後のプランニングに役立てられます。

3.テレビCMの傾向をつかめる

TVISION INSIGHTSの分析サービスにあるクリエイティブマクロ分析は、自社と競合のCMのトレンドを理解することが可能です。

自社のターゲット層によく見られているCM、見られないCMについて、ランキング形式でデータを閲覧できます。

また、このランキングからCMのトレンドや傾向を探ったり、やってはいけないNGルールを探索して、クリエイティブの改善に活かすことができます。

まとめ

テレビCMにおけるフリークエンシーは、GRPやリーチとも異なる指標であり、最適なCM出稿量を把握するために必要です。

自社のCMの有効フリークエンシーを理解できれば、過度なCM出稿を抑えて費用対効果の高い出稿が可能となります。

ただし、有効フリークエンシーはCMごとに異なります。推計方法もいくつかありますが、あくまで推計であり、その精度は確かなものとは言えません。

そこでオススメなのがツールの利用です。

Telescopeを利用すれば、自社のCM効果を正確に計測して、最適な出稿量を見つけるヒントを得られます。

タイムA-URシミュレーターは、バイイングによるコスト効率やユニークリーチ、平均フリークエンシーのシミュレーションが可能なツールです。

さらにTVISION INSIGHTSの分析サービスをご利用いただくと、テレビCMの視聴質を基にバイイングのレビュー、クリエイティブの振り返りやトレンドに関する情報の提供、KPI向上に向けた検証ができます。

現在テレビCMの出稿量やCM認知度について課題を感じている方は、ぜひTVISION INSIGHTSまでご相談ください。

TVISIONテレマガ編集部(ティービジョンテレマガヘンシュウブ)

あまり知られていないようなテレビに関する様々な情報を、余すところなくお伝えしていきます。

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