NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』前半の第26回までを総振り返り!前半の視られたシーンの中でも義経(菅田将暉さん)登場シーンが注目

TVISION INSIGHTS株式会社(以下TVISION)は、2022年1月にスタートした、三谷幸喜さん脚本・小栗旬さん主演の『鎌倉殿の13人』を、毎放送回、視聴者がどのシーンに注目したのかを分析しています。

7月3日に放送された第26回「悲しむ前に」で源頼朝(大泉洋さん)が亡くなり、いよいよ後半の放送が始まります。その前に、第1回から第26回までの前半を振り返ります。TVISION独自の指標、注目度を使って、一番視られたシーンにはどのような要素が盛り込まれていたのかを分析いたしました。

※注目度とは? 
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。
シーンに注目している度合いがわかります。

前半26回分の『鎌倉殿の13人』の各放送回の中で、毎分の注視データだからわかる視聴者が注目したシーンとは?

シーンを構成した要素は?

はじめに、過去26回分の各放送回で注目が最も高かったシーンを、要素別・感情別に振り分けてみました。

大まかな要素としては、政治的な要素が強いものと、恋愛的な要素が強いものがありました。要素別での回数をみてみると、恋愛要素が8回、政治要素が17回、両方の要素を含むものが1回となりました。

また、感情の区分も独自で作成し、各シーンの構成要素を振り分けました。陽的な感情を「ほのぼの」「かっこいい」とし、陰的な感情を「悲しみ」「シリアス」「嫉妬」「不安」と区分しました。感情別での回数をみてみると、陽的な要素が10回、陰的な要素が14回、両方の要素が1回となりました。

『鎌倉殿の13人』各放送回の注目シーン

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放送回タイトル注目度最高時間注目度シーン概要シーンの構成要素
第1回大いなる小競り合い20:5774.6%次週予告 
第2回佐殿の腹20:1976.0%義時(小栗旬さん)と政子(小池栄子さん)が初恋相手の八重について話をする恋愛、ほのぼの
第3回挙兵は慎重に20:3572.1%宗時(片岡愛之助さん)が文覚(市川猿之助さん)を連れてくる政治、ほのぼの
第4回矢のゆくえ20:3474.0%八重(新垣結衣さん)が弓を放つ政治、かっこいい
第5回兄との約束20:1974.0%政子(小池栄子さん)、りく(宮沢りえさん)、実衣(宮澤エマさん)が寺女の恰好して伊豆山にいる政治、ほのぼの
第6回悪い知らせ20:3172.6%義時が兄の死を悟る政治、悲しみ
第7回敵か、あるいは20:2674.1%亀(江口のりこさん)と上総広常(佐藤浩市さん)が登場恋愛、政治、ほのぼの
第8回いざ、鎌倉20:3476.8%義経(菅田将暉さん)が、村人にもらった里芋を食べる政治、ほのぼの
第9回決戦前夜20:3276.9%富士川の戦い政治、ほのぼの&シリアス
第10回根拠なき自信20:0677.7%文覚が首つりのマネをする政治、シリアス
第11回許されざる嘘20:3977.8%伊東祐親(浅野和之さん)と、伊東祐清(竹財輝之助さん)が殺害される政治、シリアス
第12回亀の前事件20:2877.5%亀の家放火事件の直前恋愛、シリアス
第13回幼なじみの絆20:2477.2%義経が里(三浦透子さん)と一夜を過ごし、戦に遅刻する恋愛、ほのぼの
第14回都の義仲20:3878.4%義高(市川染五郎さん)がセミの抜け殻を握り潰す政治、シリアス
第15回足固めの儀式20:3377.0%広常が斬りつけられる政治、シリアス
第16回伝説の幕開け20:2777.1%義経が戦術を自信ありげに披露する政治、かっこいい
第17回助命と宿命20:4274.6%義時が義高を処断したことについて自責の念に駆られる政治、シリアス
第18回壇ノ浦で舞った男20:4377.3%戦に勝利した義経が芋を振る舞う政治、かっこいい
第19回果たせぬ凱旋20:3176.2%義経の妻の里と妾の静御前(石橋静河さん)が争う恋愛、嫉妬
第20回帰ってきた義経20:1879.1%義経が静御前のことを回想する恋愛、悲しみ
第21回仏の眼差し20:3581.5%八重が子供を助けに川に入っていく恋愛、不安
第22回義時の生きる道20:2979.0%義時が後妻を取るつもりはないと言う恋愛、悲しみ
第23回狩りと獲物20:2577.6%頼朝と思われる人物が曽我兄弟の五郎(田中俊介さん)に斬られる政治、悲しみ
第24回変わらぬ人20:4178.9%範頼(迫田孝也さん)が善児に刺される政治、悲しみ
第25回天が望んだ男20:1477.9%頼朝が比企尼(草笛光子さん)の態度に怯える政治、ほのぼの
第26回悲しむ前に20:2380.3%頼朝(大泉洋さん)の死政治、悲しみ

物語の根幹は、伊豆の弱小豪族の次男坊に過ぎなかった北条義時(小栗旬さん)が、パワーゲームであった鎌倉時代をどのように生き抜いたのかという内容です。そのため、全体を通じて人が死んだり殺されたりする暗い場面が多い構成でした。政治的要素かつ陰的な場面は物語上重要な場面でもあり、注目が集まったのは当然のことと考えられます。

実際に、人が亡くなる場面が一番注目された回は、5回ありました。

<注目度が高かったシーンの中で、人が亡くなる場面を含んでいたもの>

  • 第11回:伊東祐親(浅野和之さん)と、伊東祐清(竹財輝之助さん)が殺害されるシーン。
  • 第15回:上総広常(佐藤浩市さん)が斬りつけられるシーン。
  • 第23回:頼朝と思われる人物が曽我兄弟の五郎(田中俊介さん)に斬られるシーン。
  • 第24回:範頼(迫田孝也さん)が善児(梶原善さん)に刺されるシーン。
  • 第26回:頼朝の死が描かれたシーン。

また、そのような暗いシーンでは、急に音がなくなったり、もしくは音楽が盛り上がったりするため、集中して見られたのだと推測されます。

一方で、脚本家である三谷幸喜さんならではの、ユーモラスな要素が盛り込まれた場面も注目を集めました。また、シリアスな場面を笑いに変えるようなところも注目されました。

例えば、第9回の「富士川の戦い」のシーンでは、緊張感漂う戦の中、コミカルに北条時政(坂東彌十郎さん)と三浦義澄(佐藤B作さん)が言い争う陽と陰が混じったシーンが注目されました。

どの登場人物が注目された?

次に、各放送回で最も注目されたシーンの中での、主な登場人物をみてみます。

最多の登場となったのは、源義経(菅田将暉さん)で7回でした。義経が本格的に登場したのは、第8回から第20回までの全13回。その登場回のうち半分以上で、義経が登場した場面が一番注目されたシーンとなりました。圧倒的な義経人気と、見事に演じきった菅田将暉さんの姿に視線が注がれました。

2番目に登場回数が多かったのは、主役の義時でした。全体での登場シーンも多く、重要な場面には必ずといっていいほど登場するので、当然の結果かもしれません。

登場シーンが多いわりに、最も注目されたシーンでの登場が少なかったのは頼朝で、2回でした。非情な振る舞いが多かったためか、SNS等でもあまり人気がなく、注目シーンの登場回数が少なかったと考えられます。登場回数のわりに注目されていたのは、善児でした。いずれも殺害場面での登場となりました。

前半で一番注目度が高かったのは?

前半で一番注目度が高かったシーンは、第21回の20:35で、注目度は81.5%でした。八重(新垣結衣さん)が子供たちと遊ぶ河原のシーンです。川に流された少年、鶴丸(佐藤遙灯さん)が石の陰で泣いていると、八重は亡くなった息子の千鶴丸を思い出し、助けるために果敢に川へ入っていきました。不吉な予感がしたシーンでした。

※2021年の年間の、プライム帯(19‐23時)におけるドラマジャンルの平均注目度は63%

<過去放送回の「鎌倉殿の13人」各放送回の注目シーン分析はこちらをご覧ください>
https://telescope.tvisioninsights.co.jp/summary-kamakura13/

第27回以降の後半の放送も毎分の注視データを使って分析する予定です。

TVISIONでは、視聴者のテレビへ目線がどれだけ向けられたのか、テレビ番組では毎分、CMでは毎秒でデータを取得しております。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行って参ります。

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